「時給換算する思考法」をご存知ですか?
「時給換算する思考法」をすることで、ムダな支出を減らし、より豊かな生活ができるようになります。
今回は 時給換算する思考法 とは何か?について簡単に説明し、この思考法を利用することでムダ使いを減らして豊かな生活を手に入れるための考え方を伝授します!
時給換算する思考法とは?
時給換算する思考法 というのは、自分の収入を「年収」や「月収」で考えず、「時給」で考えるというものです。
時給換算する思考法 とは
自分の収入を「年収」や「月収」で考えず、「時給」で考える方法
例えば、年収500万円で年間1700時間働いている人がいるとしましょう。
これを時給に換算するので500万÷1700=約2,941で、約2900円が時給になりますね。
ただ、これは形式的な時給で、実際の時給はもっと低くなります。
そこで、実際の時給を出すため、①実質収入、②実質労働時間の2つを計算して出してみましょう。
実質収入を計算
年収というのは税込みですよね。
なので、年収500万円が税抜きではいくらになるかを計算する必要があります。
年収500万円の税率は20%。
500万円から約20%の税金分を引いて実質収入を計算します。
20%引くということは収入が2割減るということですので年収500万の8割が実質収入となります。
計算してみると500万×0.8=400万
実質収入は年間400万円になります。
実質労働時間を計算
労働時間が1700時間というのは、タイムカードがあればタイムカードが刻んている時間から導いた総労働時間ですね。
ただし、これは形式的な労働時間です。
実際には仕事をするために、通勤や仕事準備(着替えなど含む)などもしていますから、これらの時間を考慮する必要があります。
ではこれらを考慮した実質労働時間はどうなるでしょうか?
個人差がかなりあると思いますが、往復の通勤時間と仕事準備時間を合わせて1.5時間と仮定します。
年間休日の平均が115日ほどなので、年間250日仕事しているとして、年間の通勤・仕事準備等の時間は1.5時間×250日=375時間です。
この245時間を労働時間1700時間に足すと2075時間が実質的に労働に使う時間になります。
例の人の場合の時給は?
では、年収500万円(税抜き400万円)で形式労働時間1700時間(実質労働時間2075時間)の人の時給はいくらになるでしょうか?
400万円÷2075時間=約1928円
となりました。
この人の場合の時給は2,000円弱と考えていいでしょう。
時給を考えてムダ使いを減らす?
さて、はじめに『 「時給思考」をすることで、ムダな支出を減らし、より豊かな生活が実現できるようになります。 』と述べました。
ではどうやって時給思考でムダ使いを減らすのでしょうか?
それはモノやサービスなどを購入するとき、それらの値段を時給で割って、「何時間働いたらそれを購入できるのか?」を考えられるからです。
具体的に見ていきましょう。
今、15万円のスマホが欲しいとしましょう。
例で挙げた年収500万の人はこのスマホを購入するために何時間仕事をする必要があるでしょうか?
答えは
値段(15万)÷時給(2,000)=75時間
で、何と75時間も労働する必要があります!
どうですか?
15万円が思っていた以上に高く感じませんか?
もうひとつ簡単な例を。
3万円のちょっと良さげな洋服。
これを買うか買わないかで迷っているとします。
3万を時給で割ると
値段(3万)÷時給(2,000)=15時間
この洋服を購入するのに約15時間働く必要があることがわかります。
「よし!15時間働いてこの服を買うぞ!」と思えるなら買えばいいですし、「待てよ。15時間も働く必要があるならコレはいらないな」と判断したなら購入をやめればいいのです。
時給換算する思考法 で、買う・買わないがシンプルに決定できる!
どうでしょうか?
自分の時給を割り出して知っておくとモノやサービスを買うか買わないかの判断が比較的シンプルにできると思いませんか?
そして、時給に換算して考えるクセをつけておくとムダ使いを激減させることができるのがわかるかと思います。
これができるようになると、お金が貯まりやすくなり、より豊かな生活ができるようになることは明らかですよね。
ぜひ自分の現実の時給を知っておき、そこからモノやサービスを買う・買わないの判断をしていってほしいと思います。
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