能村総合研究所の2020年度末の推計発表によると、日本の富裕層以上(資産1億円以上の世帯)の数は133万世帯で過去最高を記録したとのことです。
これに対し約4,216万世帯が資産3,000万未満とのこと。
この結果をどう感じられますか?
野村総合研究所の推計結果
今回の話題は野村総研の推計結果に基づきます。
以下にその結果のページを貼っておきますので参考にしてみてください。
見事なピラミッド構造
この推計では世帯を超富裕層(5億円以上)、富裕層(1億円以上5億円未満)、準富裕層(5千万円1億円未満)、アッパーマス層(3千万円以上5千万円未満)、マス層(3千万円未満)の5つの階層に分けています。
図は野村総研ホームページより引用
図を見ればわかるように、これらの5つの層は見事にピラミッド構造をしています。
各階層の割合は?
各階層の割合はどれくらいなのだろう?と考え、表とグラフにしてみました。
3千万円未満のマス層は最多で、全体の約8割(78%)を占めます。
一方で超富裕層は全体の0.2%しかありません。
富裕層と超富裕層を合わせても全体の2.5%です。
日本の世帯のほとんどが純金融資産を3千万円未満しか保有しておらず、富裕層や超富裕層はごく一部ということがわかります。
富裕層以上の世帯数は増加傾向
ここで注目すべきなのは、富裕層以上の世帯数は増加傾向にあるという事実です。
図は野村総研ホームページより引用
2005年には超富裕層と富裕層、あわせて86.5万世帯だったものが、2019年には約133万世帯とかなり増加しています。
しかもそれら富裕層以上の世帯の保有資産(純金融資産)も増えています。
お金持ちは増加し、その資産総額も増加しているのです。
日本の経済はヤバい、と言いながら、お金持ちの数は増え、彼らが持つ資産額も増えているのです。
2021年の推計は?
最新の2021年の推計の結果も引用しておきますね。
図は野村総研ホームページより引用
各階層の割合も表にしてみました。(グラフは割愛)
各階層の割合は、2019年の調査結果と2021年の調査結果では大きな変化は見られませんでした。
ただ、表1の超富裕層と富裕層を合わせた数は、2019年に約133万世帯だったのが2021年には約149万世帯ということで、やはり経済的格差はじわじわ広がっているなという感じです。
格差は広がる一方?
この結果を見ると格差は広がる一方のように感じてしまいますね。
でも忘れてはいけないのは、がんばれば準富裕層くらいまでは目指せる世帯が多いという事実。
私が何度も言っているように、仕事をし、生活コストを下げ、こだわるものにだけお金をかける生活をしていればお金は貯まります。
基本は節約と貯蓄です。
そこへ投資も加われば鬼に金棒です。
ぜひお金持ちになれるよう、今からできることをやっていきましょう!
コメント