皆さんは知っているかもしれませんが、相対性理論で有名な天才物理学者、アルベルト・アインシュタインの言葉に、「複利は人類最大の発明」というものがあります。
「複利の持つパワー」ご存知でしょうか?
知っている方も知らない方も、複利の持つパワー(威力)について、ぜひ今からするハナシを聞いてください。
「知らないと人生で損をする!」といっても過言ではない話ですので、じっくり読んでくださいね。
複利とは何か?
まず、複利の効果を見ていく前に「複利」とは何か、を見てみましょう。
「複利」というのは「利息のつく方法」の1種です。
利息というのは皆さまご存じの通り、「お金を借りるから1年後に利息付けて返すね!」という場合なんかに使われる、あの「利息」です。
1万円借りたら、1年後に1万1,000円にして返さねばならない、という場合ですと1,000円が利息ですね。(年利10%)
これが、返すのを忘れていて2年後に返すことになったら、返す金額は?
2年後に返すときは1万2,000円、という場合、これを「単利」といいます。
元本(元々借りた金額)に毎年10%をかけた金額を上乗せして返していく、という計算ですね。
【単利の場合】
1年目:10,000円(元本)+1,000円(1年目の利息)
2年目:10,000円(元本)+1,000円(1年目の利息)+1,000円(2年目の利息)=1万2,000円
ところが「複利」の場合、2年後に返すときは1万2,000円では足りないのです。
1年目の利息は「単利」と同じなのですが、
2年目の利息は、元本に1年目の利息を足した金額(1万1,000円)に10%をかけた金額(つまり、11,000×0.1=1,100円)となります。
【複利の場合】
1年目:10,000円(元本)+1,000円(1年目の利息)=1万1,000円
2年目:10,000円(元本)+1,000円(1年目の利息)+1,100円(2年目の利息)=1万2,100円
「単利」と「複利」の違いはわかっていただけたでしょうか?
まぁ、なんとなくー!でも100円の違いでしょ?大したことないよね?
そう思ったあなた!
確かに1万円借りて2年目に返せば大した違いはないですよね。
ここでクイズ!「単利」と「複利」の比較
そこでクイズです!
Q.年利5%で100万円借りて20年目に返した場合「単利」と「複利」ではそれぞれいくら返すことになるでしょうか?
「えー、計算めんどくさいー!」
という声が聞こえてきました。確かにめんどうですね。
でもちょっと面倒なのを我慢してお付き合いください。
今どき電卓がない家庭も多いでしょうから、ここではスマホアプリかネットにあるツールを使いましょうか?
結果を見てみましょう
まずは単利からです。
単利はかんたんですね。
まず1年分の利息を出してみましょう。
1,000,000円×0.05=50,000(1年分の利息)
20年分の利息は単純に1年分の利息の20倍です。
50,000×20=1,000,000(20年分の利息)
最後に元本に20年分の利息を足してください。
でましたか?
1,000,000+1,000,000=2,000,000(200万円)ですね!
【年利5%で100万円借りて20年目に返した場合「単利」】
返す金額:2,000,000円(200万円)
では「複利」を計算していきましょう。
まず1年目に返す場合の計算をしてみます。
スマホには電卓アプリが標準で入っていると思います。
そこで、1,000,000円×1.05=を計算してみてください。
(×1.05というのは元本が1で利息が0.05、足して1.05ということです)
1,050,000になりましたか?
それが1年目に返した場合の元本+利息です。
1,000,000円×1.05=1,050,000(1年分の元本+利息)
でも今回は20年目に返す場合を計算したいので続けて計算していきます。
さきほど出た1,050,000にさらにそのまま「=」をもう一度押してください。
1,102,500になりましたか?
(1,102,500にならないアプリは複利計算に対応していませんのでそっと閉じてください)
さらに「=」をあと18回押してください(全部で「=」を20回押したことになりますね)
1回目:1,000,000×1.05=1,050,000
2回目:1,050,000×1.05=1,102,500
3回目:1,102,500×1.05=1,157,625
・・・・・・
20回目:2,526,950×1.05=2,653,298(小数点以下四捨五入)
20回「=」を押して出て金額が、20年目に返す場合の金額です。
2,653,298円になりましたね!
【年利5%で100万円借りて20年目に返した場合「複利」】
返す金額:2,653,298円(約265万円)
いかがですか?「単利」200万円に対し、「複利」約265万円と、
65万円もの差がついてしまいましたね。
おどろきですよね。
なお、単利と複利の計算をして比較までしてくれる便利なサイトがあります。
ここで1,000,000円、5%、20年で計算してみても同じ結果になります。
アプリで計算する方法で複利がどんどん膨れ上がっていくイメージを持てましたら、
あとはこのサイトで色々計算してみると面白いと思います。
「そのサイト早く教えてくださいよー!」という声が聞こえてきそうですね。
すみません。
雪だるま式にどんどん利息が膨らんでいく「複利」のパワーを電卓上で見てほしくて…。
単利と複利の比較をしてみよう
気を取り直して、
http://www.shoshinsha.com/tools/fukuri/index.html
このサイトを利用して色々数字を変えてみましょう。
例えば2,000,000円、10%、20年で計算してみてください。(200万円を利率10%で20年借りた計算です)
恐ろしいことが起きます。
「単利」6,000,000円(600万円)に対し、「複利」はなんと13,455,000円(約1,350万円)にもなりました!
差額約750万円です!!
単利と複利だとここまで差がつくのです!
すごい!の一言ですね!びっくりマークがとまりません。
こうして出てくる膨大な利息の結果を見て
アインシュタインが「複利運用」のことを「人類最大の数学的発見」「宇宙で最強の力」と言ったとされているのです。
「アインシュタインもびっくり!」だったのですね。
複利パワーはすごい!
さて、サイトを使って色々数字を変えてみると気づくかと思いますが、年数が多ければ多いほど、複利の効果は膨大になっていきます。
10年より20年、20年より30年…どんどん膨らんでいきますね。
もし、投資信託などを利用して複利パワーを生かしたいなら、運用する期間は長ければ長いほどよい、ということになります。
200万円を20年、10%で運用したら200万円が約1350万円にもなって返ってくる、ということですね!
ただし、この複利パワー、借金の場合は気をつけてくださいよ。
借りた200万円が約1350万円もの借金になるのですから!
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