「ミニマリスト」。
もはやブームを過ぎて定着した感があります。
ミニマムに暮らす、モノを減らすことでスッキリするとか掃除がしやすくなるという効果はもちろん、集中力アップや夢・目標実現の効果なんてものもあると言われています。
私はこういうのを聞くと「エセ宗教みたいでイヤだな」と拒否反応がモロに出てしまうたちです。
そこで今回はミニマリストってどうなんだろう?という話から、少しだけミニマリストに近づこうかな?と思える情報をお送りします。
ミニマリストになることで集中力がアップする?
では本当にミニマリストになると集中力がアップするのかについて話していこうと思います。
実は、部屋が片付いていると集中できるということに関しては心理学的な実験の結果が出ています。
散らかった部屋で作業するAグループと整頓された部屋で作業するBグループを比べた実験です。
皆さんの予想通り、この実験の結果はBグループの方が圧倒的に作業効率がよかったそうです。
余計なモノがないと作業効率がアップするんですね。
これはパソコンなどを考えるとよくわかると思います。
ある程度ちゃんとしたスペックの高いパソコンなのにデータがパンパンに詰まっているとパソコンの動きが鈍くなり「重いな」と感じることはありませんか?
これに対し、同じスペックのパソコンでもデータがあまり入っていない状態だとパソコンは快適にサクサク動きますよね。
スマホだってそうです。
スマホにアプリをたくさん入れたらメモリがいっぱいになって動きが鈍くなり、ついには動かなくなる!なんてことも。
人間の脳も同じで、処理することが多いと脳の動きは鈍くなります。
「あ、あそこに面白そうな映画のDVDが置いてある。後で見よう」とか「あの脱ぎっぱなしの洋服、洗わなきゃ!」など、脳を使って考えることが発生するようなモノが散在している状態の部屋は、データがいっぱいのパソコンと同じなのです。
これに対し、モノが少ない状態の部屋だと脳は本来やるべきことに集中できるというわけです。
これって納得ですよね。
実際、部屋を片付けて部屋がスッキリすると気持ちもスッキリして脳が活性化している感じを味わったことのある人は多いのでは?
あるいは散らかった部屋を脱出して図書館で勉強するとはかどるということもありますね。
これは誘惑の少ない図書館という環境で、脳が処理するモノが少ないために集中できるということかもしれません。
(スタバなどの人の多い環境で集中できる人もいますが、これはまた別の話で、おそらくスタバなどは「他人の視線」があるので集中できるのでしょうね。あと「スタバで集中するオレかっこいい!」みたいな自己陶酔とか…。)
ミニマリストになると夢や目標が実現できる?
ミニマリストになることでの夢や目標実現の効果はどうでしょうか?
これも夢や目標実現の可能性は高まると考えて間違いないです。(必ず実現するとまでは断言できませんが)
なぜなら脳の処理することが少ない方が夢や目標に向かって集中できるからです。
「アレもしなきゅコレもしなきゃ」「アレしたい!コレしたい!」では目標実現は遠のきます。
「エッセンシャル思考」というのを聞いたことがある人もいると思いますが、夢や目標を一点に絞る方が実現の可能性は高まるのです。
一点に絞るためには不要なモノを捨て、雑念を取り払って目標を明確に認識できるクリアな脳の状態に保つことが重要なのは言うまでもないですよね。
ミニマリストはちょっとストイックすぎる
ここまでミニマリストの効果を見てきましたが、ミニマリストを目指してしまうと「ミニマリスト」それ自体が目的となってしまい、ストイックになりすぎる感じがしています。
「どうせならあれも捨てよう」「これは持たないでおこう」ということで、気づいたら究極までモノを減らしている人もわりといらっしゃいます。
ミニマリストになる目的は、スッキリした家で集中力アップさせ夢・目標の実現に近づくため、究極的には「幸せを感じるため」のはずです。
それがいつの間にかモノを減らすことに執着して「不便だな」となってしまったり、「ミニマリスト生活の自慢をするため」にミニマリストをキープしていたりします。
これではあまり意味がないと言えるでしょう。
「ミニマリストになったのはいいけれど、何か足りない」と感じたのでは悲しいですよね。
私は「リデューシスト」をおすすめします
これを書いている私は実はモノであふれかえった家に住んでいます。
本当に褒められたものではない家です。
なので、少しずつモノを減らして少しだけミニマリストになりたいと思っています。
「少しだけ」と思うのは、ほどほどにしないとストイックになってしまいがちな自分の性格を知っているからです。
この少しだけ「ミニマリスト」のことを「リデューシスト」と呼ぶことにします。
「リデューシスト」というのは私の造語で、ミニマリストとまではいかないけれど程よくモノを減らして快適に暮らしている人、みたいな感じで使っています。
「リデューシスト」は思い出の品を全部は捨てない
「ミニマリスト」は思い出の品なども全て処分するようですが、私にはそこまで捨てる決断できませんし、捨てる必要性も感じません。
思い出の品は過去への執着ということで未来へ羽ばたくために切り捨てるようですが、時に「あの頃はよかった」と振り返ってしまうのもいいのでは?と思うのです。
まぁ私は「過去を振り返りたがる性格」なので仕方ない部分もあるのですが、思い出の品は減らしつつ少しは残そうと思っています。
「リデューシスト」って何?
「リデューシスト」というのは、今よりモノを減らす人を指す言葉です。
「減らす」の英単語Reduceをもじって「リデューシスト」です。
究極までモノを減らす「ミニマリスト」にはなれないけれど「リデューシスト」くらいならなれるんじゃないかな?という期待を込めて命名しました。
皆さんもいっしょに「リデューシスト」目指しませんか?
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