高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則(山崎 元)

高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則 お金に関すること色々

「高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則」というYoutube動画が高齢者の資産運用にとって大変参考になるものだったのでシェアしたいと思います。

この業界では知らない人はいない、「山崎元」さんによる楽天証券トウシル提供の動画です。

(ヤマゲンさんがお亡くなりになったのは本当に残念ですが、こうやってヤマゲンさんの動画が残っているのが救いですよね)

高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則(Youtube)

まずは先にYotubeのリンクを貼っておきますね。

それでは以下で私なりにこの動画をまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください!

高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則 解説

ヤマゲンさんはまずはじめに高齢期をおおざっぱに3段階にわけて解説されています。

高齢期の3段階

高齢準備期・・・45歳~65歳程度

高齢前期・・・60歳~75歳程度

高齢後期・・・75歳程度以降

高齢期の3段階、それぞれの解説

高齢準備期

高齢準備期はリタイア後の経済・金銭生活の立案と準備をする時期です。

高齢準備期

リタイア後の経済・金銭生活の立案と準備の時期

この時期は仕事についていつ退職するのかとか、退職後どうするのか?その時にいくらくらいお金を持っているべきか?というようなことを考える時期です。

リタイア後の準備をして計画するということですね。

高齢準備期には計画的運用と効率的貯蓄が求められます。

高齢前期

高齢前期は運用と資産取り崩しの両方の生活に入る時期です。

高齢前期

運用と資産取り崩しの両方の生活に入る時期

まだお金の判断を自分で十分できる時期です。

どのくらい働けるのか、年金はいくらくらいもらえるのか?それに対して資産をどう運用しどう取り崩すのかを考える時期です。

金融機関側から見るとおもな営業のターゲットにあたりますので金融機関の言いなりにならないよう注意が必要です。

高齢前期には騙されない金融リテラシーが求められます。

高齢後期

高齢後期は自分でできなくなることも想定した運用・金銭管理の時期です。

高齢後期

自分でできなくなることも想定した運用・金銭管理の時期

認知症が進むかもしれない時期です。

子どもなどのサポートを受けられるのか?サポートを受けるにあたってどういう態勢が必要になってくるのか?考えることが重要。

資産のありかを相続人と共有しておくことと、認知症になる前に、認知症になったときの財産管理についてに財産等管理委任契約を結んでおいたり、後見人が必要になったときに後見人となる人をあらかじめ決めておく任意後見契約を結んでおくことも必要ですね。

高齢後期にはサポートしてくれる第3者が必要になるということです。

高齢期の資産運用 3つの原則

ヤマゲンさんは高齢期の3段階において、どの時期であっても運用商品は変わらないとおっしゃっています。

運用は「適切なリスクで効率よくお金を増やす」ことに尽きるので、どの段階であっても運用商品が変わることはあり得ない、ということのようです。

ただ、高齢期の資産運用においては3つの原則があるのでそれを守ってください、とのこと。

それではその「高齢期の資産運用3つの原則」を見ていきましょう。

高齢期の資産運用3つの原則

① 「人間のリスク」に適切に対処すること
② 計画的で損をせずに資産を取り崩すこと
③ 「唯一の正しい運用法」を終生続ける

高齢期の資産運用3つの原則①「人間のリスク」に適切に対処すること

「人間のリスク」に適切に対処するというのは、大まかに言って金融機関の言いなりにならないことです。

金融機関の過剰な営業にだまされないようにしましょう!

高齢期の資産運用3つの原則②:計画的で損をせずに資産を取り崩すこと

資産を取り崩すのに、例えば金融機関の奇数月分配型金融商品を利用する必要はありません。

奇数月分配型金融商品というのは、年金が偶数月に入ってくるため、「年金の入ってこない奇数月に分配金が入ってきたら便利でしょ?だから奇数月にお金を振り込みますよ」といういかにも親切そうな見た目の商品です。

でもこういった商品はほぼすべて手数料がバカ高く、損をします。

そんな商品を利用せずとも、自分で投資していたインデックスファンド商品を計画的に取り崩せばいいんです。

取り崩しは1年にいちど程度でOK。

例えば資産が3000万円あったとして、500万円を葬儀代や遺産として残したいなら500万を差し引いて2500万円が使えますよね。

その2500万円を残りの人生の年数、例えばあと30年生きるなら30年で割ります。

計算の結果出た約83万円を毎年1回取り崩して普通預金へ入れておくだけです。

例)資産3000万円、500万円を残したい場合(多めに見積もってあと25年生きると仮定)

3000万-500万=2500万

2500万÷30年=約83万

毎年83万円取り崩して定期預金へ入金する

高齢期の資産運用3つの原則③:「唯一の正しい運用法」を終生続ける

高齢になったら債券や預金に移していきましょうと言われることもありますが、

リスクを取ってもいい状態なら、適切なリスクはとって運用を続けるのが望ましいとお話しされています。

年齢を重ねても「適切なリスクで効率よくお金を増やす」ことが大原則なことに変わりはなく、運用方法が変わることはないというのはわかりやすくていいですよね!

また「高齢者になったら残りの運用期間が短くなるので大暴落が来た時などに取り返す時間が少なくなる、だから高齢者はリスク商品をあまり持たない方がいい」という説には、

「高齢者になればなるほど残りの人生の見通しが立てやすく、これから必要なお金がはっきりしてくるので高齢者の方が安心してリスクを取れるケースもあるのではないか?」とおっしゃっています。

説得力ありますよね。

「高齢者になったからと言ってポートフォリオにまで歳を取らせる必要はない」というヤマゲンさんの名言が光ります。

死ぬまでずっと今まで通りの運用で行こう!ということですから安心して運用を継続できますね!

山崎元さんの説は説得力あり・大変参考になる

以上、山崎元さんの動画「高齢期の資産運用 3つの段階、3つの原則(山崎 元)【楽天証券 トウシル】」をもとにまとめてみました。

参考になりましたら幸いです。

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