FIREはボケまっしぐら！

「“FIRE”はボケまっしぐら」という話を聞いたことがありますか？

ホリエモンこと堀江貴文さんが「FIRE」について述べていらっしゃった動画での発言です。

「ものすごくまっとうな意見だなー！」と共感したのでシェアしたいと思います。

Youtubeで見たホリエモンの発言

今回の話題の動画は「お金より重要なのは○○と○○だ！ホリエモン的幸福論」でのホリエモンの発言。

ちなみにその動画がこちら↓

もともと「FIRE」があまり好きではない

もともと私は「FIRE」にはあまり好意的ではありません。

「FIRE」ってそもそも「仕事が苦痛」「仕事をやめたい」という気持ちが奥底にあって「お金を貯めたら仕事をやめる！」って感じの場合が多いですよね？

でもそもそもそこまでイヤな仕事なら転職するなりしてもう少し現状を変える努力してみてもいいのではないかと思うのです。

それなのに今の仕事をどうにかすることは棚に上げて将来仕事をやめるためにせっせとお金をたくわえる…。

そんな人が多い気がして「何か少し違うんじゃない？」と言いたくなるのです。

もちろん中には転職したり、今の仕事をもう少し実りあるものにしたり、副業したり、と試行錯誤している人もいますのでそれを否定する気はありません。

ただ、イヤな現状を変えることなく将来のためにばくぜんとお金を貯めるというのにはあまり賛成できないのです。

将来のためにお金を貯めるのは大切だと思いますが、もし今の仕事などがイヤなら、将来のことを考える以前に現状をなんとかしようよ！と言いたいのです。

ヒマになってどうするの？

「FIRE」が好きでない理由のもうひとつが、『そもそも「FIRE」したあとどうするの？ヒマなだけでは人生楽しくないよ？』という理由です。

経済的に自由になったあと、つまり「FIRE達成後に何をして過ごすのか？」

これが明確でないのに「FIRE」を目指すのはあまりかしこいとは言えない気がするのです。

特にヒマを楽しむのが下手な日本人の特性として、「ヒマになったらどうするんだ？」問題が出てくるように思います。

また、そもそもヒマが楽しいのはやるべきことがあって、それとの対比でヒマだから楽しめるのではないでしょうか？

ちょっと脱線しますが、NINKUー忍空ーというアニメの主題歌で「輝きは君の中に」という歌があります。

私が大好きな歌のひとつなのですが、その歌の歌詞にこんな一節があります。

「楽しいことでも毎日続いたら それと気付かずに退屈と変わらないね」

アニメの主題歌の歌詞なのに深い！

この歌詞にうたわれているように、毎日楽しいことが続いたらだんだん楽しい感覚がまひしてきて退屈になってくるんです。

そしてそのうちもっと刺激を求めるようになるでしょう。

ましてヒマだけがあってすることが何もないなんて事態になったらヒマを楽しむなんて気持ちはなくなって、ヒマが苦痛になってしまいます。

ヒマを楽しむためにもある程度以上の「すべきこと」は必要なんです。

しかも人間は社会的生き物ですから、「私は社会の一員だ」と思える何かがないと絶対つらくなります。

“FIRE”はボケまっしぐら

そして、ホリエモンの意見「“FIRE”はボケまっしぐら」はまったくその通りだと思います。

経済的な心配がなくなり、やるべきこともなく、ただ自分のしたいことだけできる状態で「社会の一員」としての実感がわかないとどうなるでしょうか？

確実に「ボケまっしぐら」だと思います。

この点でホリエモンの意見にはものすごく共感しました。

ちなみにホリエモンはこの動画で「ボランティアでもなんでもいいからやるべき」的なことを言っていました。

全くその通りだと思います。

ボランティアをすれば、たとえ自己満足であったとしてもやるべきことはありますし、社会帰属意識が満たされるので「ヒマすぎて苦痛」という状態にはならないはずです。

ホリエモンの話には説得力があるものも多い

賛否両論あるホリエモンですが、なんだかんだ言っても説得力のある話がわりとあります。

特にホリエモンの著書「ゼロ　なにもない自分に小さなイチを足していく」という本は話のテンポもよくて面白く、ためになる話が多かったので折を見ては何度か読んでいます。

人気書籍のためか、マンガ版もありました！

評価もわりといいようです。

私はマンガ版は読んだことありません…。

マンガ版でない方も十分読みやすいのでマンガ版である必要性を感じないのですが、マンガ版も読んでみたらまた違う感想になるかもしれませんね。